小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2024.10.28更新

あ

chick軟卵の文鳥


ご注意

このホームページに記載されている疾患の予後、
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インターネットに記載されている薬剤などの
電話相談は診療の妨げになりますので
お断りしています。
当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。
 


 1週間前より体重が増加して、腹部膨満も見られたため来院した文鳥です。2-3日前、卵を排泄しようとするポーズもみられたそうです。

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 卵詰まりでの症例は、腹部触診で卵の卵殻を触れることが多いですが、この症例も腹部は膨満していて、卵殻らしきものはありました。

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レントゲンではどうにか卵殻が確認できるぐらいです。(黄色矢印)

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エコーを撮ると確実に卵が見られます。

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用手法でなんとか軟卵を出すことができました。

いつもこのように出ればよいですが、出ない症例もあります。


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.10.20更新

あ

chick卵が割れていた卵詰まり


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 昨夜診療した24時間の施設では卵をだすことができなかったため、セカンドオピニオンで来院したオカメインコです。

 卵詰まりでの症例は、触診で卵の卵殻を触れることが多いですが、この症例は腹部は膨満してましたが、卵殻らしきものはありませんでした。
24時間の施設から当院にくる途中に卵がでたのかと考えレントゲンを撮りましたが、卵は確認でき卵詰まりをおこしています。

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そこでレントゲンで卵がある位置から用手法で探ると、卵管の開口部が見られ、中から卵白がでてきました。

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もう少し押すと割れた卵がでてきました。

 その後、食欲がもどるかどうか自宅でみてもらいました。
この症例は卵詰まりを見つけて推定12時間位の来院だったため、卵は排泄されましたが、時間がたってから来た症例は用手法では出ないこともあります。
また卵は出せても、食欲不振になることもあります。


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.10.20更新

昨日より急に元気がなくらり食欲不振になったウサギが来院しました。

体温は39.9度、心拍、呼吸数は正常と判断しました。口腔内検査も正常でした。

触診でおおきな胃が触れられ、レントゲンでも確認できたため、急性毛球症の治療を行い帰宅させました。

 左前肢のプロピオールセッションがやや弱いことがきになりましたが、気の弱いウサギは環境の変化でおきることもあり、様子をみることにしました。

翌日も来院されました。昨日 午後7時、9時、12時前計3回『痙攣』症状がみられたそうです。
これまで4年間では『痙攣』はないそうです。

そこでステロイド剤を加えて様子をみました。

3日後、元気、食欲はもとに戻ったことで来院しました。

急性毛球症は胃の中にある毛玉が胃の出口(幽門)に嵌ることで閉塞をおこすとされています。
また基礎疾患のあるウサギは急性毛球症を起こしやすい傾向になります。
当院の経験では20例に1例位の割合で、重症な急性毛球症に遭遇して、死亡した症例もあります。

この疾患は『痙攣』が見られたことより、低血糖、また左前肢のプロピオールセッションがやや弱いことから軽度の脳障害が疑われますが基礎疾患を特定するには至りませんでした。

 

投稿者: オダガワ動物病院

2024.10.13更新

あ

tigerネコ、ストロバイト膀胱結石


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尿道閉塞で8歳の雄ネコが来院しました。

ペニスの先に(写真3)で示した、1-2mmの結石が付着していました。

オーナーに話を聞くと、尿道閉塞は初めてだが以前より頻尿になることはあったそうです。

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ペニスの先に付着していた結石をプレラレートに乗せました。(写真3)

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結石を顕微鏡でみましたが診断はつかないため
検査センターで分析を依頼しました。(写真4)

後日、リン酸Mgアンモニウム(ストロバイト)98%以上と回答があり
ストロバイト結石という診断がつきました。

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尿検査ではpH7.0、潜血(++)、蛋白(++)、比重1.024(写真5)で
沈査では赤血球、好中球がみられましたが
ストロバイト結晶は陰性でした。

ストロバイトはアルカリ尿で生成されます。
この症例は尿pH7.0なのでオーナーには尿を酸性化する食事療法を薦めました。


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.10.12更新

あ

mouseジャンガリアンハムスターのツメダニ症


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2歳2ケ月ののジャンガリアンハムスターが痂皮、鱗屑で来院しました。

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痂皮、鱗屑の部分をセロハテープで採取すると、ツメダニが見られました。(×400)

ツメダニ症は当院ではウサギではよく見るますが、ハムスターではあまり見ません。
処置はウサギと同じ、ダニ駆虫剤を使用しました。


 

 


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.06.11更新

あ

chick鳥の毛筆


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.05.20更新

あ

mouseハムスター、生後4ケ月の軟便の症例


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軟便が2週間続いているそうです。(写真1)

 ハムスターの軟便は確定診断は下せないことが多く、腸重積ををおこすこともあり油断できない疾患です。若いハムスターは細菌性、寄生虫性が原因でおこることが多いです。老いたハムスターでは基礎疾患があっておきることが多いです。 

 当院では稟告、身体検査、検便から対称療法を中心に行っています。
特に下記の寄生虫を含めて、検便は新鮮便でないと判断しづらいです。古い便だと虫体が崩れて、判別不明なケースが多いためです。
 当院に訪れれる予定の方は新鮮な便を用意されるとこを薦めます。

 まず食事の食べすぎ、高脂肪食(主にヒマワリ)の過多を聞きます。また便をハムスターが潰して軟便と勘違いしている場合もありました。体重減少がおきないか注意してみています。

 今回の症例は4ケ月の雌、ジャンガリアンハムスターで、軟便が2週間続くことで来院しました。(写真1)


 

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ジアルジア(簡易染色)(Giardia、spp)×400(写真2)

 新鮮便でジアルジアのシストが見られました。(写真2)
フラジール®を2種間処方しました。投与に合わせてハムスターの機材の熱湯消毒も指示しました。(ハムスターの機材が壊れない60度位の温度で) 


しかし2週間軟便続き再来院しました

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小型条虫(Hymenolepis nana)×1000(写真3)

 再び新鮮便を顕微鏡観察しました。ジアルジアは有意が減少が見られましたが 
小型条虫が見られました。(写真3)
ハムスターでは軟便の原因なります。駆虫剤は諸説ありますが10日に1回位が良いとされています。
駆虫剤に加えてこの寄生虫もハムスターの機材の熱湯消毒が必要です。
  小型条虫は円葉条虫目に属しますが、変節が脆くウリザネ条虫のように変節の排泄はまれです。変節が体内で壊れ虫卵で検出されるケースが多いです。(写真3)

 感染経路は3ルートももあるので完全駆虫は大変です。
そのルートは
①老塾変節が消化管内で壊れることで自家感染がおきます。
②排泄した虫卵の経口直接感染もあります。円葉条虫目で唯一中間宿主が不必要なルートを持ちます。
③汚染されたハムスターの糞を中間宿主のゴキブリ、ゴミムシダマリ、ノミ、昆虫類が摂取して体内で育ち、その後再びハムスターにそれらが捕食され感染が成立します。ヒトにもハムスター同様、終宿主として感染します。
以上の理由で完全駆虫は大変です。 


 

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ネズミ大腸蟯虫(Aspiculuris tetraptera)×1000(写真4)
虫卵(大きさ83-93×38-43mm)は紡錘形で左右対称です。

 ネズミ大腸蟯虫も見られました。
ハムスターに軟便をおこすことは少ないと考えられています。

プレパテント・ピリオド(約24日)を考慮して週1回間隔の駆虫が薦められますが
生活史がこの寄生虫も複雑で完全駆虫は難しいこともあります。

 トイレと寝床がケージ内にあることが多いハムスターは再度虫卵が経口的に入る可能性が高く
食糞による虫卵の再感染、また逆行感染もあります。
駆虫剤に加えて、この寄生虫もハムスターの機材の熱湯消毒が必要です。


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この症例の便、グラム染色 ×1000(写真5)

  幼ハムスターの下痢では寄生虫疾患の他にサルモネラ症、ティザー病、ウエットテイル/増殖性回腸炎など細菌性疾患でもおこります。しかしこれらの臨床的な鑑別診断は不可能です。


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プロヘンンダー・スポット®週1で4回使用後の便(写真6)

 
 この症例は小型条虫、ネズミ大腸蟯虫に駆虫が期待できるでプロヘンンダー・スポット®を皮膚に垂らし、週1で4回使用しました。他に止瀉剤、抗生剤も併用しました。
 プロヘンンダー・スポット®の使用で糞便中に寄生虫はなくなりましたが、軟便はときどき繰り返しています。





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投稿者: オダガワ動物病院

2024.05.12更新

あ

mouseハムスターの頚部の『しこり』


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1歳のハムスターです。
右頚部に『しこり』を発見して来院されました。

 

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細胞診すると大量の膿が吸引されました。

 
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簡易染色像

簡易染色すると好中球が多くみられました。また別におこなったグラム染色ではグラム陽性の球菌が多くみられました。

以上よりバイトリル®を処方して経過をみています。

ハムスターの化膿はしこりを形成して抗菌剤で治りにくいことが特徴です。


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.05.12更新

あ

boarモルモットの乳腺腫瘍(悪性のケース)


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3歳半の雄のモルモットです。
左乳腺に『しこり』を発見して来院されました。
乳頭より赤い分泌物がでています。
経験的に乳腺癌が予想される症例です。


血液・生化学検査で異常はなく、レントゲン検査でも転移もなく手術を行いました。

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摘出した乳腺

手術後は退院させたところ、すぐに食欲はあったそうです。

摘出した乳腺の病理診断名は乳腺癌(mammary carcinoma)でした。
病理医には『乳腺腫瘍は完全に切除され、良好な経過を示す可能性が高いですが
乳腺癌なので経過観察は十分におこなうように』コメントを頂きました。

モルモットの乳腺腫瘍は雄、雌両方でよくみられる点が特徴です。
3歳以上で約30%のモルモットに発生する報告もあります。
当院の経験では良性腫瘍、悪性腫瘍だいたい1対1ですが、
悪性腫瘍が多い報告もあります。
局所浸潤の激しい乳腺癌は再発する可能性もありますが、遠隔転移は少ないと予想されています。


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投稿者: オダガワ動物病院

2024.04.11更新

あ

boarモルモット雄の乳腺腫瘍と皮膚腫瘍


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4歳の雄のモルモットです。
左乳腺に『しこり』を発見して来院されました。
乳頭より赤い分泌物がでています。
経験的に乳腺癌が予想される症例です。

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手術のため毛を刈ると乳腺腫瘍の斜め下に皮膚腫瘍が見つかりました。

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 手術て摘出した乳腺腫瘍(赤矢印)と皮膚腫瘍(黄矢印)

乳腺腫瘍(赤矢印)は乳腺癌(mammary carcinoma)

皮膚腫瘍(黄矢印)は毛包腫(folliculoma)で良生腫瘍でした。

 


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投稿者: オダガワ動物病院

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