糖尿病の犬(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2010.05.29更新
■糖尿病の犬
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ここ一ヶ月、食欲がない犬が、多飲・多尿を主訴に来院しました。本日はなにも食べないそうです。14才、避妊済みの雌犬です。川崎市多摩区登戸からの来院です。
年齢が高齢でありことより、レントゲン・エコー・血液検査・生化学精査を勧めました。
来院した14才の犬
●血液・生化学検査
GLU・TGの上昇より糖尿病が、LIPの高値より、膵疾患が疑われました。
●尿検査
尿検査でもブドウ糖が強陽性です。
●レントゲン検査
肝臓の腫大がありました。
●肝臓エコー
低エコーが観察されました。
以上より、糖尿病と診断し、追加検査として犬インスリンの測定、糖化アルブミン、犬膵特異的リパーゼの測定をおこないました。
犬インスリン 0.55(ng/ml) 正常値0.27-0,65
糖化アルブミン 42.4(%) 正常値8.8-14.5
犬膵特異的リパーゼ 627 正常値<200
以上より、外分泌より、内分泌に普及したⅡ型糖尿病と診断しました。
この症例は点滴をしたところ、入院した夜より食欲が回復し、翌日よりインスリンの投与を開始しました。
1ヶ月たって、インスリンを投与後の値もよく、うまく維持されています。
最低でも月1回のGLU・LIP・糖化アルブミンの検査をして診ていくことを勧めました.
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