高齢猫の特徴は、睡眠時間の増加、活動量の低下がおきます。肥満猫のピークは7才で次第にやせてきます。逆にやせている猫は(病気がなければ)14才ぐらいから多少体重は増え総合して考えると徐脂肪体重の減少がおきます。環境への適応力の減少するので、食事を変える場合5-7日を要した方が良いとされています。消化機能の低下を代償するので、食欲は減少しますが食事量は20%多くなる傾向があります。また口腔のセンサーが麻痺するので、脱水傾向になります。基礎代謝率も低下するとされています。
猫のフードはグロース(1才まで)、メンテ5-10才、シニア11才以上に区分されて販売されています。
高齢猫に高齢用フード与えた方がよい意見は多いです。その理由として、低蛋白・低リンにして、腎臓病のリスクの軽減する方法。低ナトリウムにして、心臓病と高血圧のリスクの軽減する方法、可溶性繊維の増加される方法、不飽和脂肪酸・抗酸化物質を添付する方法などが高齢猫に良いとされています。どれがよいはわかっていません。
しかし欠点がない訳ではありません。高齢用をフードをあげていていても、一般フードとくらべて長期生存をするかどうかは賛否両論です。またメーカーによっては高齢の年齢分けが多い製品もあり、その詳細は意義が異なる点があげられます。アンチエージンクは人でも、大変なように猫ではきちんとエビデンスという形では証明されていません。
以上のことをふまえて、猫の体重がへってきているのなら、次のように考えます。
注意点として、若い時より、正常な体重を記録する必要はあります。また以下の計算式は個体差はありますので、日頃からよく体重を計る(家庭用体重計で可の場合が多い)ことをお薦めします。
1日の猫の必要量を数式に表すと報告者により様々です。ここに1例を示します。
●猫維持エレルギー要求量(MER)Kcal=1.4×(70×体重)
例 3kgの猫 294Kcal
(平均的市販缶フード、100gで100Kcal 平均的市販ドライフード、100gで360Kcal )
この式を使用して十分量を食べているかどうか確認します。
ただし猫は高齢になると、食事量は20%多くなります。
20%以上食べるときは甲状腺亢進症など病気を疑ってください。餌をたくさんたべると元気な猫と勘違いしている方が多くいます。私たち人の例えれば、おじいちゃん・おばあちゃんが丼3杯もご飯をたべるようなら、異常と考え病院に行くことを薦めるはずです。
そこで老猫維持エレルギー要求量は
●老猫維持エレルギー要求量(MER)Kcal=1.6×(70×体重)
老猫になると、数字上の必要カロリーは多くなりますが、腸管からの吸収が弱まるので、腸管からの吸収量は少なく、糞に未吸収の餌はでます。(老猫の消化管の変化・①胆汁成分の変化、②消化酵素の活性・分泌量の低下、③消化管粘膜上皮の萎縮、胃排泄率の低下・通過時間の変化がる。)
以上の点は健康であることが前提で、胃腸・腎臓などに病気があると栄養が失われて体重がおちることがありますので検査は動物病院で調べてもらうしかありません。
猫の必要量を数式で表すと、式によっては猫が食べられないような量がでてくる場合もありますので、注意してください。数式でカロリー数をすべて説明することは不可能です。
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