小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2012.10.08更新

■犬のジアルジア症
ジアルジアのシストとトロフォゾイト
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●ジアルジアは幼犬を中心に多く感染が予想されている寄生虫です。

 ジアルジアは全国14ヶ所371頭27種類の犬種の調査では、陽性率は6.7-59.3%と高い値を示しています。
(年齢別では1-9ヶ月 54.9%、成犬では30.9%がジアルジア陽性 だぶん一番犬が感染する寄生虫と推測されます。)

排泄直後の犬の便。ジアルジアは排泄した便がすぐに感染力を獲得します。

 ジアルジア虫卵はシストという小さな形式で排泄され、駆虫薬、また1歳位になると免疫力で治癒する場合が殆どです。(90%)
 しかしジアルジアは排泄と同時に感染力を獲得しますので家庭では早めに処置してください。
感染数が多いと軟便が継続して、駆虫薬も効果を示さず、ジアルジアがずっといるケースもあります。

 オダガワ動物病院での経験では、動物系専門学校(沢山犬がいる環境)では、空気などで他の犬に経口感染がおき、駆虫剤がきいても、また再感染がおこり完全駆虫には大変なこともありました。
この症例は再度の駆虫と環境の消毒で半年ぐらいかかりました。

 アンテック ビルコン液
 写真はオダガワ動物病院で使用している環境の消毒剤です。(ジアルジアに特異的に効果ある訳ではありません)

 ジアルジアの対策として、よく動物病院で便の検査をうけること、そして見つけたら早めの駆虫・消毒がベストです。

 バイエル社 寄生虫新聞より
 最近、ジアルジアも遺伝子研究が進み、犬と人は共通のジアルジアがいる場合もあるそうです。
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●診断
検便の顕微鏡所見

ジアルジア 裸眼(400倍)
ジアルジア ヨード染色(1000倍)
ジアルジア クラム染色(1000倍)
 上記の疾患は新鮮便の直接塗抹を鏡検した例です。ジアルジアの直接法の検出率は50%に満たないのが現状です。

そのため、下記の抗原抗体法が最近は使用されています。
 
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作者: オダガワ動物病院

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