小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2014.10.23更新

オダガワ

chickセキセイインコ(学名:Melopsittacus undulatus)のジアルジア(Giardia)症 


ジアル

cameraジアルジア、裸眼(×1000)

ジアル

cameraジアルジア、グラム染色(×1000)

 健康診断にきた3ヶ月の雄のセキセイインコで全身状態、体重は正常範囲です。ジアルジアは幼鳥のセキセイインコには多く診られ春から夏にかけて多い疾患です。この症例はメガバクテリウムと混合感染した例です。
ジアルジアのヒトへの感染は未知です。セキセイインコで診られたら早く駆除することを薦めます。
 診断は検便とそのう検査を行いますが、ジアルジアはこれら単回の検査では見つけにくい場合もあり、複数必要な場合もあります。

down arrow便中のセキセイインコのジアルジア、動画

 初期は症状がない場合も多くあり健康診断で発見されます。本症例はこの範囲に当たります。また軟便、居眠りが多い場合もあります。重傷例は下痢・血便の症状が診られ、生死に関係する場合もあります。

 初期であれば抗原虫薬の投与で70%は駆除できます。重傷例は別の駆虫剤、栄養補給を含めた総合的な治療が必要です。


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投稿者: オダガワ動物病院