■猫の耳ダニ症
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初診時の右耳、左耳の写真
地元多摩区の症例です。避妊手術目的で来院した猫の耳をみたところ黒くなっていました。
オーナーに聞くと、よく痒がっているそうです。
またオーナー自身も最近少々痒みがあるそうです。
耳掃除の内容物
顕微鏡(×100)で診ると、耳ダニ成虫(写真上)、卵(写真下)が診られました。
この症例は5枚目、6枚目のプレパラートで始めて発見できました。
治療はセラメクチンを使用しました。
このオーナーは合計6匹の猫を飼っています。
よく話を聞くと、他の猫も耳を痒がっているみたいです。
新しく購入した猫に耳ダニが感染して、蔓延したみたいです。
この耳ダニはヒトも痒みが生じますが、ヒトの皮膚では生育できません。
ヒトへの痒みは一時的なことですが、猫を治療しない限り再度おきる可能性があります。
この耳ダニ症、単純な病気ですが、最近、本院ではよく診ます。
またなぜかセカンドオピニオンでもきます。?
放っておくと、中耳炎、内耳炎まで発達します。
早めに気づいて、適切な薬剤を使用すれば100%治る病気です。
ただし飼育している猫すべてに駆虫剤の投与が必要です。
また卵に効果ある薬剤はありませんので月1回で合計3回薬剤は必要です。
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