■上皮小体亢進症が疑たがわれた小桜インコ
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症例は1歳、小桜インコ 雌で川崎市麻生区からの来院です。
本日、よく寝るて、便が黄色いことできました。検便では異常なく入院中診ると多尿傾向になりました。
オーナーと話した結果、血液検査、レントゲンをすることに決定しました。採血は頚静脈からおこないました。
血液検査では、ALP・IPの上昇がみられました。鳥類ではパラソルモンの測定が犬猫のようにできませんので、これ以上の検査は不可能ですが、上皮小体の亢進症が疑われる所見です。
治療はビタミンDの投与、日光浴になりますが、この症例は症状が少ないので、経過観察としました。
また便の色も改善しました。
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●参考資料 鳥の上皮小体
厚い結合織性被膜をもつ甲状腺の数分の一の臓器で間質は乏しい。ほ乳類と異なり主細胞のみで酸好性細胞はない。上皮小体ホルモンが分泌されてCaの濃度を維持する。上皮小体ホルモンは血中のCaイオン濃度が低下すると主細胞から分泌される。(VitD3とともに働きかけて骨を融解させて上昇させる。リンの排泄を高める、腸のCa吸収もたかめる。)上皮小体を切除すると低Ca・テタニーおき、上皮小体ホルモン注射すると高Caがおきとされている。
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