■柴犬の外耳炎、オルニア®を薦めた症例
4歳雌の柴犬が左耳を痒がることで来院しました。
2ケ月前は右耳を痒がり来院しています。
この柴は性格がきつく、耳掃除のみでも大変でした。そのためオーナーと時間予約して、本院のスタッフの多い時間に来院してもらいました。以前、麻酔して耳掃除をした症例もいました。
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正常犬耳の模型
外耳炎の犬耳の模型 外耳炎になるとこのように炎症がひどくなります。
本症例は模型ほど炎症はありませんでしたが、耳垢検査では脂漏が診られました。
耳垢は鼓膜付近で作られ、外耳でベルトコンバアーのように運ばれ耳介にでます。
このシステムの故障が外耳炎です。そしてこのシステムを治すにはステロイドの液体点耳が必要です。
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本院で使用してるステロイド含有液体点耳薬(イヤープロテクターを除く)です。
本症例はフルコート®を点耳しました。また1週間の間、自宅でも犬が寝ている隙に点耳してよくなりました。
冒頭で説明しましたがこの柴は性格がきつく、耳掃除のみでも大変です。
そこで、次回、また耳を痒がるようなら、上記の犬用オスルニア®の点耳を薦めました。
この薬剤はゲル状の点耳薬で、2週間薬剤が効果を示します。動物病院で点耳すれば2週間、自宅での処置はいりません。
性格のきつい犬用に製薬された薬剤です。
またこの症例はまだ若く、2ケ月の間に両耳の痒みで来院しているので、アトピーが基礎疾患で存在しているかもしれません。皮膚なども痒がらないかよく診ていただくようオーナーに説明しました。
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仙丈ヶ岳(小仙丈ヶ岳の先から)8月