小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2016.08.13更新

おdogシーズーの脂漏性皮膚炎


 4歳雌のシーズーが頸部がカサカサした状態になり、多摩区東生田より来院しました。

 脂漏性皮膚炎は中年の4-5才位から頚部・腋窩に脂漏を伴う主にふけの多い皮膚炎です。
 原因は家族性、感染、炎症、栄養障害や内分泌疾患に引き続き起こるとされているますが、なかなか原因の特定は難しい疾患です。
①ふけの多いベタベタ型の油性と、
②カサカサ型の乾燥した皮膚になる
二つのパターンがあります。
 油性脂漏症の好発犬種はコッカー・スパニエル、シーズー、 ビーグルなどで、また乾性脂漏はドーベルマン、ジャーマンシェパード、アイリッシュセッターなどが中年の4-5才位から頚部・腋窩を中心に診られる皮膚病です。熱くなる夏場に多いように感じます。

a頚部の皮疹

a上記の皮疹の皮膚押捺検査、⇒の菌がマラセチア

■治療

この犬は抗脂漏シャンプーで維持しています。抗脂漏シャンプーの使用でよくならない場合は、抗真菌剤を追加して治療をおこないます。


 

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【break time】
あ
 flower2シロヤシオ(檜洞丸、6月)

 

 

投稿者: オダガワ動物病院

2016.08.13更新

おdogジクロマックスSRを誤飲した犬


 

あジクロマックスSR

あ口で咬んで開けて誤飲してしまったようです

 動物病院をしていると、オーナー自身の常備薬を犬が飲んでしまい来院するケースがよくあります。

今回はマクロライド系の抗生剤、ジクロマックスSRです。誤飲した犬は約10kgです。いつ飲んだかは不明で、写真のように入れ物がころがってました。自宅では嘔吐、下痢が診られましたが、本院にいた間はみられませんでした。誤飲したジクロマックスSRは25g入りの薬剤ですが、中に残っていた量をから約17g誤飲していたと推定されました。
 この薬剤はヒト用です。メーカーに問い合わせたところ、薬剤の安全性を確かめるためにおこなった、ビーグル犬での実験から推測すると、この量では致死的なことなないだろうとい結果になりました。そのため強肝剤、整腸剤の投与して治療は終わりました。

 オーナーは犬ちゅんをかわいがっている割には、常備薬、またそのほか薬剤の保管場所には神経をつかわい傾向があります。ヒト用の薬剤は飲みやすくするため、粉や錠剤に甘い味をつけていいます。そのため犬は薬剤がある限り食べてしまう傾向があります。またオーナーのハンドバックの中を開けて飲んだ犬もいました。今回は低い棚に保管しておいた薬剤を写真のように口で咬んで開けて誤飲してしまったようです。 今回の薬剤は安全域が広く、助かりましたが、狭い薬剤では死亡する場合もあります。大切な犬ちゅんおためにも保管場所には注意が必要です。


 

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【break time】


あ
flower2蓮(不忍池、8月)


 

投稿者: オダガワ動物病院

2016.08.06更新

おdog犬の抗てんかん剤、フェノバルビタールからゾニサミドへの変換法


  症例は犬、7才 プードル 雄です。3歳時からフェノバルビタールを使用により、てんかんをコントロールしていました。
2年前からてんかんのコントロールが上手にいかない為、フェノバルビタールにゾニサミドを追加投与しました。しかし。最近、てんかんがおさまらず、ほぼ毎日おきるため、本院に転院してきました。 

1(写真1、上 ヒト用ゾミサミド、エクセグラン® ・下 ヒト用フェノバルビタール)

 フェノバルビタールは昔から犬のてんかんに使用されている薬剤ですが、長期使用により効能が薄れてくる傾向があり、必要に応じて、回数を多くしたり、またゾニサミドなど他剤へ変換が必要な場合があります。ゾニサミドは犬のてんかんに良い薬で、フェノバルビタールにくらべて、重傷例にも効能を示す場合が多い薬剤です。

 ゾニサミドからフェノバルビタールに変更すり場合は注意が必要な点です。その理由はフェノバルビタールはゾミサミドを分解する酵素を作るからです。この症例は2年間もゾニサミドとフェノバルビタールを併用したことが、てんかんをコントロールできない主因と考えられます。
  
 長期使用の抗てんかん薬をやめる場合は徐々に減量する必要があります。そのためフェノバルビタールでコントロールがうまくいかない場合は、ゾニサミドを一時併用しなければなりません。2剤併用しててんかんがある程度コントロールが可能でしたらフェノバルビタールを徐々に減量して最後は辞める必要がある点です。フェノバルビタールの減量中、てんかんが再発し大変なこともありますが、2剤を併用を続けるとゾニサミドの効果が半減してしまいます。個体差はありますが、本院では1ケ月位をかけて、薬剤をチェンジしています。

 またこの症例は以前、肝臓病に罹患したこと、またコレステロールが高い理由で他に長期にわたり他に強肝剤、高コレステロール剤の2剤と消化器用食が処方されていましたが、本院での血液、生化学検査では肝臓、コレステロールに異常はなく、消化器用食のみにしてもらいました。理由は、抗てんかん薬は併用薬と飲み合わせの有無はよくわかっていないためです。

1(写真2 味が良いゾニサミド製剤のエピルス®)

 初診時測定したゾニサミドの血中濃度は10.6μg/ml(推奨濃度10-40μg/ml)で最低ぎりぎりのラインで、てんかんの維持にはもっと高い濃度が必要なことがわかりました。この犬ちゅんはこれまで錠剤の投与が大変だったとオーナーが話していたので、味が良いメイプルシロップが含有されているゾニサミド製剤犬用エピルス®を処方しました。まずゾニサミドを併用しながら、フェノバルビタールを2週間かけて徐々に減量しました。投与を変更して、2-4週間後ときどきてんかんがおき、必要に応じて自宅でジアゼパムの坐薬や、また来院してもらいフルニトロゼパムの注射でてんかんを抑えました。4週間たって、ゾニサミド単独投与で、てんかんはなくなりました。血中濃度は4週間後、20.5μg/ml(推奨濃度10-40μg/ml)、その後8週間後、32.1μg/ml、12週間後、28.7μg/mlで、いずれも初診時より高い推奨濃度を維持でき、良好な生活が可能になりました。
 また肝臓病、コレステロール値も薬剤を投与を辞めても、その後の血液生化学検査で正常のままで、消火器用食のみで維持可能でした。

 本症例はエピルス®を使用しましたが。ゾニサミド製剤にはほかにヒト用エクセグラン®、犬用コンセーブ®などがあり、いずれも良い薬剤です。しかし100%犬のてんかんをコントロール可能な薬剤ではありませんので、使用の際は担当獣医師とよくお話しください。

 本症例はその後ゾニサミド製剤(犬用エピルス®)の投与で良好に推移しています。しかし季節の変わり目に『てんがん』はおこすことがあるので、その場合はレペチラセタムを頓服で併用しています。


 

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【break time】
あ
 flower2蓮(不忍池、7月)

 

投稿者: オダガワ動物病院