犬のシャンプー療法(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2018.06.30更新
■犬のシャンプー療法
犬の皮膚科診療では薬剤を外用で皮膚に効率よく到達させる為にシャンプー療法がよく使用されています。
シャンプー療法は、循環器を中心に重度の持病のかる場合や、また体調の悪い日は避けてください。
犬以外の動物のシャンプー療法はあまり薦めません。以下は動物別シャンプー療法の私感です。
犬・性格が相当きつい犬を除き、良好な方法で頻回可能です。
猫・比較的水は嫌いで、濡れると乾きにくい毛質です。家庭でおこなう場合は嫌がる猫には薦められません。犬よりシャンプーは大変です。局所のシャンプーはよく使用してますが、性格のきつい猫やあまり毛球がひどい場合は、鎮静が必要になる場合もあります。
うさぎ・毎日のブラッシングは重要ですが、全身シャンプーは禁忌です。。特に体調の悪い日は要注意です。肛門付近が汚れた場合のみの局所のシャンプーぐらいは可能とおもはれますが、あまり賛成はしません。
ハムスター・薦めません。
小鳥・薦めません。
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■犬シャンプーの方法
この項では犬のシャンプー法について述べます。薬用シャンプーは1種類でなく、数種類ありますので、よく皮疹と薬用シャンプーがあっているかどうか、かかりつけ獣医師と相談してください。尚、獣医師側も使用するメーカーの好きずきがあります。皮疹と薬用シャンプーが違っていると逆に悪くなる場合もあります。。
①ぬるま湯でシャンプーを皮膚となじましてください。 皮膚炎がある場合、高温は皮膚病をより悪化させる場合もあります。個体差はありますが30℃位が適温とされています。
②シャンプーを皮膚全体になじませます。5-10分程度皮膚と接触されることが理想ですが、性格のきつい犬はこの行程はうまくいかないこともあります。
③シャンプー後、ぬるま湯で十分におとしてください。温度は30℃以下が理想との記載もあります。
④ドライヤーで乾しますが、過剰な乾燥は、痒みを招く場合もあります。少し湿り気がのこる位のタオルドライが理想とされています。
しかし冬場など、きちんと乾さないと体調を崩す場合もありますので臨機応変の対応が大切です。
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