■マメルリハインコの卵詰まり
ご注意
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当院での診察、薬剤希望の方はペットをつれて来院ください。
(写真1)腹部膨満して卵詰まりの疑いで2歳のマメルリハインコ来院しました。昨日からその疑いがあったそうです。元気、食欲はあります。
(写真2)レントゲンを撮るとやや卵殻の柔らかい巨大卵が見られ、触診と合わせて卵詰まりと診断しました。
(写真3)用手法で卵管の反転はできましたが、巨大卵のため卵管がとっくり状になり卵は出てきません。
(写真3,4)卵殻は確認できたので注射針を刺し卵の内容物を吸引しました。
(写真5)卵の内容物を吸引したため、卵の容積は減少して、卵殻の確認が容易になりました。
しかし卵管と卵殻の癒着があり容易に卵は出ません。
(写真6)仕方なく卵を割って摘出しました。
(写真7)その後卵管を戻して脱出のないことを確認して処置はおわりました。
当院の経験では写真5のように卵管と卵殻の癒着がある症例は卵を摘出したあと、食欲不振になる場合があります。食欲不振で亡くなった症例もありました。
本症例もその後食欲不振気味なので心配です。
元気、食欲があるからと言って写真2の状態をそのままにしても卵を腹腔内に2個抱えて、より重症化して来院する場合もあり卵詰まりは難しい疾患です。
参考資料
■卵2つの卵詰まりのセキセイインコ
■セキセイインコ卵詰まり、卵2つのケース
■リンク
■セキセイインコの卵管脱出と卵詰まり
■十姉妹、軟卵による卵詰まり、卵管脱
■セキセイインコ、卵を伴った卵管脱
■鳥類、自宅での投薬について
■ セキセイインコの体温、心拍数、活動量
■鳥類の検便
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