腎臓疾患の文鳥(川崎市多摩区、オダガワ動物病院)
2015.04.20更新
■腎臓疾患の文鳥
3才雄の文鳥が来院しました。全く元気がないとのことです。他の動物病院で薬を2週間のましましたが、全く変わらないそうです。体重も18グラムしかなく、痩せていました。
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レントゲン検査ではおおきな異常はありませんでした。
血液検査では白血球は推定10000/μLありましたが、リンパ球は低く、単球が増加していました。PCVは54%、TPが4.4(g/dl)UAは17(mg/dl)、GOTは142(IU/L)でした。
脱水がありこれ以上の血液は採取できませんでした。
検便・尿検査でも異常はありませんでした。
以上の所見より、UAは17(mg/dl)より腎不全と診断しました。
入院中は皮下補液で経過をみてました。現在はクレメジンなどを飲水投与してもらい経過観察中ですが、体重の減少が早いので、予後は心配です。腎疾患は3才など比較的若い鳥にもときどき診られます。
小鳥の病気
■文鳥(学名:Padda oryzivora)の条虫(Taenia)感染
■白い便のセキセイインコ、膵臓の外分泌不全が疑われたケース
■打撲とメガバクテリア(マクロラブダス)感染のセキセイインコ
■ハト回虫虫卵と成虫標本
■小鳥診療に慣れた動物病院で検便をお勧めします。
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