2017年8月30日(水)放送のNHKクローズアップ現在で『命を奪うマダニ感染症 ペットも野生動物も危険!?』で
ノミ、ダニ(特にマダニ)の危険性が多く紹介されています。
■このページは犬猫が中心の記載になります。
犬猫以外にノミ・ダニ製剤をご使用の予定の方は必ず下記をお読みください。
輸送販売はしてません。予約して当院にご来院ください。
犬用、経口剤
■商品名 ネクスガード®、成分名 アフォキソラネル(afoxolaner)
ネクスガード®はアフォキソラネルを有効成分とする嗜好性の高いソフトチュアブルタイプの犬のノミ・マダニ駆除薬です。
犬専用に開発された新しい製剤で安全性が高く、速やかな効果により、ノミが産卵する前に駆除することができます。
また、ノミ・マダニに対して1ヵ月間効果が持続することが確認されています。
ネクスガード スペクトラ®(成分名アフォキソラネル)
本院では、フィラリア予防を可能なミルベマイシンオキシムも含有したネクスガードスペクトラを使用しています。
嗜好性がよく、投与後の嘔吐もなく使用しやすい薬剤です。日本では猫に認可のない点が残念です。
■クレデリオ錠
クレデリオ錠(成分名、ロテナネル)
クレデリオ錠(成分名、ロテナネル)は本邦ではイヌのみ認可されてます。
本邦のクレデリオ錠は周りをイヌが食べやすいように薬剤の周りがコーテングされています。
■ ブラベクト錠
ブラベクト錠(成分名 フルララネル)
錠剤で3ケ月作用時間が続く薬剤です。
ネコではスポットタイプ(背中に垂らすタイプ)が認可されています。
■シンパリカ、サロラネル
(写真 シンパリカ トリオ XS)
サロラネルはノミ、マダニの薬剤で1ケ月有効です。写真のシンパリカ トリオ XSはサロラネルに加えモクシデクチンとピランテル配合されフィラリア予防、回虫駆除も可能です。
犬猫用、皮膚滴下剤
■商品名 フロントライン®、マイフリーガード® ■成分名 フィプロニル(Fipronil)
フェニルピラゾール系の外部寄生虫駆除剤フィプロニルを含有します。商品名は2種ありフロントライン®は先発品、マイフリーガード®はジェネリック品です。実験では薬効は両方とも変わらないため本院ではマイフリーガードを中心に販売しています。
ノミに対しては犬で約2カ月、猫では約5週間効果が持続します。マダニに対しては犬猫ともに約1カ月間効果が持続します。またシラミにも作用します。
皮膚に付着すると、脂肪に富む体表や表皮に分布し、さらに皮脂腺に集まりプールされます。そこから徐々に皮脂とともに皮膚や被毛上に放出され ノミ・マダニを接触によってすみやかに駆除します。このことにより長期間の持続効果が得られ、シャンプーや水浴の影響もうけにくいとされています。皮脂腺を使って予防するこのタイプの薬剤は90%ノミ死滅には6-12時間かかります。
フィプロニル製剤でプラスがつくにはフィプロニルと(s)-メトプレンの合剤です。(s)-メトプレンが含有している製品は、ノミの卵の孵化、幼虫から蛹への変態を阻害します。本院の経験的ではフィプロニル製剤単剤と効果はあまりかわないと考えてあり使用してません。
フィプロニルはウサギはじめエキゾチック動物(フェレットを除く)には禁忌とされています。
---------------------------------------------------------------------
■フロントライン スポットタイブ 犬猫用です。
フロントライン® スポットタイブ
スポットタイブとは皮膚にたらして効能を示す薬剤をさします。
10週令から使用できます。
1回スポットすると、ノミ(2ケ月)、ダニ(1ケ月)、シラミに効能があります。
---------------------------------------------------------------------
■フロントライン、スプレータイプ
フロントライン® スプレータイプ
スプレータイプは人気はありませんが、写真のような生後2日目の犬猫から使用可能です。効能はスポットタイブと同じです。
----------------------------------------------------------------------
■ジェネリック品、マイフリーガード
マイフリーガードはフロントライン®のジェネリック品です。効能はフロントライン®と同等とされています。
■商品名 レボリューション® 成分名・セラメクチン(Selamectin)製剤
犬猫用の製品です。効能は動物医療用薬品に属し、フィラリアの予防(犬猫)、成ノミ駆除、卵の孵化にも抑制(犬猫)、耳ダニ駆除(犬猫)、駆虫剤、回虫(猫)と幅広く使用できます。マダニには効能はありません。スポットタイブでは一番早く、生後6週令から使用可能です。6週以上の犬猫に可能です。スポットオンタイプの薬剤で早い時期から使用可能です。
イベルメクチン(Ivermectin)に過敏なコリーなどにも効能使用量なら安全でに使用できます。
またこの薬剤は効能外使用でエキゾチックにも比較的安全に使用できます。
■【当院の診療カレンダー】
■【当院への交通アクセス、駐車場】
■【最寄駅、登戸駅からの道順】