小鳥、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットと小動物の専門的な診療を続けてきた動物病院です。
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2015.03.20更新

あ
dogマダニによる
SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome
ウイルスについて


SFTSウイルスは、マダニの中で生息するウイルスです。
犬ではマダニの感染のみで、マダニの感染症状はありますが、SFTSウイルスの症状はありません。
しかしヒトではマダニを潰した手が眼に触れて失眼したり、血小板が減少して死亡例もある恐い病気です。
犬以外でもマダニの感染には注意が必要です。
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 マダニにヒトが刺されておこる重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome: SFTS)は国内では山口県内で平成24年秋に亡くなられた成人女性がきっかけで始めて確認されました。
新聞記事は平成25年1月)

 その後、この疾患は西日本のみですが他県でも患者が確認され、ヒトでは感染症法上の四類感染症に指定されています。
 SFTSウイルスは本来、山奥にしかいないイノシシ、シカの皮膚に寄生していたマダニ内にいました。
近年、野山の伐採で、現在イノシシ、シカが住宅地域に出没して、近所の畑を荒らすことが問題になっています。その際、昔だったら山奥のイノシシ、シカにしかいなかったマダニも、ヒトの居住地域に侵入して、ヒト、犬を刺したり、寄生して、SFTSウイルスが蔓延して今になっていると推測されます。現在注目も高く、平成26年8月26日(火)NHKニュースウオッチ始めテレビ、新聞で、マダニによるSFTSウイルスのことは数多く紹介されています。
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マダニ
 原因はSFTSウイルスを持っている写真のマダニがヒトを刺すことで感染します。
マダニのSFTSウイルスの保有率は5-15%なので刺されたからといって必ずヒトは感染する訳ではありません。
また免疫力の強い方は自然治癒もあると推察されています。
 ヒトへの感染は、①直接マダニに草むらなどで刺されるか、②またマダニを潰した場合接触感染します。
マダニに感染しているペットを介して、新しい感染形態もある伝染病です。
 
 SFTSウイルスは西日本にみでなく、北海道、東北のマダニでも確認されていますが、ヒトへの感染は報告されてません。なぜ気温の低い、北海道、東北ではヒトへの感染がないか不明です。
  
 平成26年8月現在、現在95名ヒトが感染して31名が死亡しています。死亡率は高い病気です。しかし犬はヒトと異なりSFTSウイルスに感染しても抗体価の上昇はありますが症状はありません。
① 
 写真①は野外に散歩してマダニに感染した犬で、写真②は自宅の庭で飼育していたウサギがマダニ感染した例です。 このマダニをペットのオーナーが手で潰してダニの血液から接触感染したり、またマダニからヒトが直接刺されたりすることで感染します。 
 
 予防法
動物⇒外に行く動物は必ず動物病院のみで販売されているマダニ効果のある薬剤を使用すること、
ヒト(オーナー)⇒夏から秋などマダニが活発な時期に草むらにいくときは長袖、長ズボンで肌を露出させないことが大切です。2-3時間の効果しかありませんが、ヒト用虫除けスプレーも有効です。

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 最終更新:平成27年3月23日(月)15時30分


 

投稿者: オダガワ動物病院